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ちょっとしたご縁・・その②小柴昌俊博士(ノーベル物理学賞受賞)

2020.12.19
tomakichi note

Author name
久保 英彦
元防衛省研究所部長、元多摩川精機(株)顧問
株式会社TOSAMACHINE 顧問

 

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・小柴先生のプロジェクトの一端を垣間見た!
・ノーベル賞受賞記念講演会での出合い

 

小柴先生のプロジェクトの一端を垣間見た!
現役勤めの頃、浜松テレビの時代から「浜松ホトニクス」とは仕事上の付き合いがあり、静岡県浜松市の本社・工場をしばしば訪問した。
初めは、東大の小柴昌俊先生のご要望で、工場内の一角で新しい大型のフォトマル(フォトマルチプライアー、光電子増倍管)を開発しているという現場を横目に拝見した。それから年数を経て、その規模は訪問する度に大きくなっていき、遂には、工場の大半を占める量産現場に変貌し、生産された大型のフォトマルが山と積まれているではないか。
それらのフォトマルは、廃坑になった鉱山の巨大な空間の壁に敷き詰められ、その空間を大量の水で満たし、じっと待っていると、その水中を微小な素粒子が通過する際に非常にわずかな確率で水の中の原子核に衝突することがある。その衝突の瞬間に発する微弱な光を、壁に敷き詰めたフォトマルで捕らえようとする一大プロジェクトであることを知った(カミオカンデ・プロジェクト)。その遠大で壮大な計画を成し遂げようとする姿勢と意気込みに驚かされ、目も眩むほどのまぶしさを感じたものであった。

ノーベル賞受賞記念講演会での出合い
その努力は着実に続けられ、ついに初めてのニュートリノの観測に成功するなど、偉大な成果を上げていることを具体的に知ったのは、小柴先生のノーベル賞受賞のビッグニュースに接してからである。
さらに、私が小柴先生に初めてお会いしたのは、浜松でご研究の一端を垣間見てからおよそ30年を経て、浜松ホトニクス主催のノーベル賞 受賞記念講演会においてである。

いくつかの偶然が重なった結果であるが、小柴先生が学者としても教育者としても最も輝いておられるときに初めてお会いでき、それが最後のチャンスとなった。なんと素晴らしいご縁だったか。

 

 

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