tomakichiコラム
Winter in Kochi
Author name
Ezra Eeman(エズラ エーマン) 氏
(スイス ジュネーヴ在住)
EBU (European Broadcasting Union) Senior Manager/Head of Digital, Transformation, Platform
株式会社TOSAMACHINE 代表取締役社長 宮本隆義の娘婿
翻訳:株式会社TOSAMACHINE 取締役 海外事業部 本部長 宮本詠子
Winter in Kochi
20年程前から、高知を訪れるのは私の恒例行事となっている。空港には、笑顔で私たちを迎えてくれる家族、街の郊外に位置する宮本家までの車での道のり。皆で暖かいご飯を囲み、お酒を酌み交わし、今年の出来事について大声で笑いながら語る。
凄まじいスピードで変化していく世の中で、高知は私の心を休ませてくれる場所である。ここでは時間の過ぎるスピードは弱まり、過ぎ行く年と迎える年との束の間が、ゆったりとさえ感じる。
干支の動物に従い、犬から猪、猪から鼠、鼠から牛へと年は変わっていく。
日中は、この機会にとスーツケースに詰め込んだ数冊の本を読む。天気が良い日には、走りながら体の中に高知の景色を取り入れる。コンクリートと田圃の入り混じった道、遠くにある物静かな山々。この時期にはめっきり水量の減った水路を越える。空気は冷たく新鮮だ。
夜になると、家族、親戚、友達が集まり、テーブルを囲む。小さなストーブが部屋を温め、私は義父の話に耳を傾け、その側で、ばあちゃん(義母)は料理を作り、皆のお皿によそう。
だが、今年は違った。もう少しでこの恒例の行事を逃す所だった。パンデミックに全てを乱された。数回に及ぶ検査、提出する書類の山、14日間に及ぶ大阪での隔離を経て、ようやく家族に会うことができた。長年当たり前だと思っていた事が、突然、不可能になりそうだった。スイスと日本との距離が、広大な大陸と海よりさらに遠く、日本という身近だった国が、まるで異次元の世界にあるように感じた。この得体の知れないウイルスに私たちは、翻弄され、気づけば締め出されていた。
このパンデミックは、いつもの日常が、いつも同じであるという保証はない事を明確にした。でもそれは、恐れを抱いたり、絶望を促すものではなく、本当に大切な物に心を注ぐ事が重要であることを気づかしてくれたのではないかと思う。物質的な事より、愛する人たちとの繋がり。敷かれたレールの人生より、何かを達成したいという感覚。そして自分自身の執着より、他人への共感。
私にとって高知とは、今に感謝をし、今に心を入れて生きることの大切さを気づかせてくれる場所である。
皆様にも私にとっての高知があることを願って。
Happy New Year.
良いお年を。
【原文】
Winter in Kochi
Since almost 20 years coming to Kochi has become a ritual. The Miyamoto family waiting at the airport. The short drive home to the house in suburbs of the city were the food is warm and plenty. After a few drinks we laugh loud and share stories of another year that has passed.
In a fast moving world I always feel Kochi brings me rest. Time slows down here, gets stretched between the end of the old and the beginning of the new year. We went from the ox to the tiger here, from the dragon to the snake, from the dog to the pig and every other animal in the Chinese zodiac.
During the day I can clear my head. I read one of the many books I’ve packed for the occasion or run through the field behind the house. I take in the landscape: the mix of concrete and small patches of farmland, the silent mountains in the distance. I cross the canal where the water is always low in this season. The air is crisp and cold.
During the night the house fills up. Family and friends gather around the kitchen table. A small stove heats the room and I listen to the stories of my father in law while ba-chan fills our bowls with baked rice.
This year was different. We almost missed the appointment to be here. The pandemic disrupted everything. Only after series of stringent tests, a mountain of paperwork and a quarantine in Osaka were we able to join the family. What we took for granted for so many years became suddenly something nearly impossible. The distance between Switzerland and Japan appeared to be much more than just a vast stretch of land and ocean. It felt more like a portal to another dimension had closed. Without notice we found ourselves locked out, at the mercy of an incalculable deadly virus.
The pandemic has made clear that we shouldn’t assume what we have. Everything can change overnight. And nobody has a map for the future. That doesn’t mean we should be afraid or despair. But rather be mindful of what really matters. The connection to people we love rather than the things we have, a sense of what we want to achieve rather than a fixed path for our life and empathy for others rather than an obsessions with ourselves.
I wish everyone a place like Kochi. A place that keeps you centered and thankful.
Happy New Year.
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