tomakichiコラム
野原の春秋(小百姓のちょっとした考察)・・・4.変わり種の出現にも負けず
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久保 英彦 氏
元防衛省研究所部長、元多摩川精機(株)顧問
株式会社TOSAMACHINE 顧問
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4.変わり種の出現にも負けず
どんな社会にもあるように、変わり種があって、この世界に波乱を起こしている。その一つに蕗(ふき)がある。蕗は、見かけはやわらかく、おとなしい感じであるが、実は他の草々にとっては邪悪で不気味な存在なのだ。大きな水平の葉を広げ、周辺に生えている草々への太陽光を遮り、これらの草を枯らして、あつかましくも自身の勢力を拡大していく。前述の二大の雄も背の低い時期に、これに会うと、してやられ、一面の蕗の原と化してしまうこともある。
もう一つの代表的な変わり種は、かずらの類である。これは、横やりを専門にしていて、他の草々に巻きつき絡みつくことにより勢力を拡大していく。これによって草ばかりか雑木までも悩まされて衰退をよぎなくされる。
しかしながら、このような変種の天下は短命であり、末路は例外なく自滅という形で崩壊していく。蕗(ふき)は一面蕗の原に化した後も、節操のない成長を続け、やがては、葉同士の重なりが多くなり衰退の途につく。かずらは、自分自身に絡みつくしかなくなり自滅していく。
このような多少の波乱に会いながらも、西多摩の野原では、すすきと蓬が二大の雄として君臨している。動くことのできない植物にとって、生まれた場所は運命そのものである。定められた宿命の下で、それぞれの存亡をかけて厳しい闘いの春秋に明け暮れながら、静かではあるが毅然と生きている潔さに心打たれる。
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「その5.忍び寄る過疎化、野原の行く末は?(勝手な推量、蛇足)」こちら≫
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