tomakichiコラム
最適なドリルはどれ?
切削お役立ち情報 No.39
前回は、ドリル工具の剛性について、お話しました。ドリル工具は、フルート部が必要なため、工具剛性が弱くなり、さらに加工するときは加工箇所が見えないため、難しい加工になりますので、注意が必要です。
各タイプのドリルが存在するということは、それぞれに長所と短所があるということです。そのため、用途に応じた使い分けが必要です。
ソリッドドリルは、汎用的に使えるドリルです。どの径、どの長さでも使うことが出来ます。ただし、大径・ロングドリルになると、金額が高くなり、コスト面で難があります。また、継続して使用する場合(量産で使用する場合)は、再研磨・再コーティングをする場合が多く、(再研磨の)納期管理や寿命管理の問題が発生し、手間が増えてしまう場合もあります。
チップ交換式ドリルは、用途は限られますが、コストを抑えられる工具です。ただし、小径・ロング刃長・不安定な切削条件(クランプ弱や重ね板等)では、突発欠損やホルダーの破損のリスクが大きく、(破損の度にホルダーを購入しなければならないため)トータルコストでは高くなってしまう場合があります。
ヘッド交換式ドリルは、用途としては、ソリッドドリルとチップ交換式ドリルの中間にあたるものです。用途は少し限られますが(小径のドリルはありません。交換するヘッドが小さくなりすぎるため。具体的には、各メーカーで異なりますが、Φ6までのラインナップ)、ソリッドドリルと似た切削条件で加工出来るので、切り替えもしやすいかもしれません。また、量産加工であれば、ソリッドドリルよりもコストを削減することが出来ます。特にソリッドドリルでは、コスト高になる大径やロング刃長の場合は、効果が大きいです。
次回は、「ヘッド交換式ドリル」についてです。
切削お役立ち情報 No.126 今回は前⽉の補⾜です。突き出しが⻑い際の肩削り加⼯での事例紹介となります。 撓みを抑制し、ビビリを軽減するために、切削抵抗を⼩さく(下図のPを⼩さく)する セレーション…
切削お役立ち情報 No.125 今回は、突き出しが⻑い際の肩削り加⼯のビビりを抑制する⽅法になります。 撓みの抑制がポイントです。 <原因> 突出し量を⻑くすると、切削抵抗による撓みが発⽣…
切削お役立ち情報 No.124 過去配信のNo104〜105をご参照頂くと、更に理解が深まります。
切削お役立ち情報 No.123 今回は、前々回㉔の平⾯仕上げ加⼯時の仕上げ⾯が悪い時のチェック項⽬になります。 <ワイパーチップの使⽤例弊社16ミルの場合>
切削お役立ち情報 No.122 今回は、加⼯⾯粗さ(径⽅向の⾯粗さ)になります。 エンドミル(or チップ交換式カッター)で肩削り加⼯を⾏う場合は、カスプハイト(h)が出来ます。 ⼯具に振れがない場合…
プリンス箱根芦ノ湖に於いて油研工業株式会会社の代理店会が開催されました。 総会に関する詳細は、こちらをご覧ください。 富士山は見る角度で色んな表情が見えます・・ダイナミックな男山?は河口湖から・・でし…
切削お役立ち情報 No.121 今回は、加⼯⾯粗さ(軸⽅向の⾯粗さ)になります。 ミーリングのチップは、旋削チップと違い、さらえ刃(平⾏ランド=BS)があります。 カッターの軸⽅向公差と振れに応じて、…
陽気に照らされた五月。土佐久礼の海を見に、そして初鰹を堪能するべく、足を伸ばしました。 まず、澄み切った青空と穏やかに揺れる海原に心を奪われました。潮の香りに包まれ、心洗われるようなひとときを過ごしま…
「日程の調整が難しい…」「来るのはちょっと…」というお客様もご安心ください!
tomakichiでは、zoomやGoogle MEETを用いた、オンライン相談も承っております!
※他のWeb会議システムにも対応可能です。
ご希望の方は、上記お問い合わせフォームの「オンライン商談を希望」にチェックを入れてください