tomakichiコラム
旋盤加工とは?特徴と使用する加工機についてご紹介!
旋盤加工とは?
旋盤加工とは、切削加工の1つで、ワークを回転させながら固定されている切削工具を当てて削る加工方法です。
旋盤加工では、真円度の高い製品加工を実現するため、加工品としては丸物が多く、
シャフトやノズル、ボルト、コネクタなどの部品が具体例として挙げられます。
旋盤加工を大きく分類すると、外径加工、内径加工、突切り加工、ねじ切り加工の4つの加工方法がございます。
①外径加工
外径加工は、最も多く用いられる加工方法で回転物に対して外側から切削工具を当てる加工方法で、表面仕上げや任意の形状に成形する際に使用されます。
外径加工では、発生する切屑が外側に飛散することで絡まる可能性があり、これが精度悪化を誘発するために、切削工具の角度を調整することで
切屑の飛散方向を調整することが重要となります。
②内径加工
内径加工は、あらかじめ穴あけ加工であけた穴に対して、内側から切削工具をを当てることで表面仕上げや穴の大きさを広げるために使用されます。
加工距離に比例して、バイトの突き出し量が長くなるため、たわみやビビリに注意する必要がございます。
さらに内側に切屑が飛散することにより構成刃先を引き起こすために、刃の形状や加工速度を変え、切り屑を外側に排出することが重要となります。
③突切り加工
突切り加工は、回転物に工具を押し当てることで不要な部分を切り落とす加工法です。
突切りで使用するバイトは刃が細く、切断には手から伝わってくる振動や音などで確認しながら作業をします。
硬度の高いワークを加工する際には、靭性の高い工具や回転数を落として切削油を給油しながら摩擦を小さくする必要があります。
④ねじ切り加工
ねじ切り加工は、ねじ山を製作する加工方法で、雄ねじの場合には外側を外径ねじ切り旋盤加工、
一方で雌ねじの場合には内側を内径ねじ切り旋盤加工を行います。ねじのピッチは等間隔であるため、
バイトの移動は手送りではなく自動送り機能を使って速度を一定に保つ場合が多いです。
旋盤加工に使用される加工機とは?
旋盤加工に使用される加工機は、主に①汎用旋盤②NC旋盤③卓上旋盤④立旋盤⑤正面旋盤⑥複合加工機の4種類でございます。
それぞれの加工機の特徴については、以下の通りでございます。
①汎用旋盤
旋盤と言うと一般的にはこの汎用旋盤のことを示す場合が多く、ハンドルを手動で操作することで加工する旋盤です。
汎用旋盤は手動で操作するため、精密な加工を行うことができますが、
加工品のセット、刃物台の送り操作、切削工具の交換などを含めたすべての作業を人手で行う必要があるため大量生産する場合には使用されません。
②NC旋盤
NC旋盤は、NC「Numerically Control」の頭文字を取った数値制御を取り付け、プログラミングされた順序で自動的に加工を行います。
複数の刃物を装備できる回転式の刃物台を持ち、自動で刃物を交換することが可能であるために、大量生産に適しています。
③卓上旋盤
卓上旋盤は、小型で作業台の上に載るようなサイズの旋盤です。小さいですが、汎用旋盤と機能面は大きく変わらず、
穴あけ加工・テーパー加工・突切り加工など幅広く対応することができます。
試作品や汎用旋盤では難しい小さい部品を加工する際に使用されるケースが多いです。
④立旋盤
立旋盤は主軸が汎用旋盤と違い縦向きに取り付けられており、垂直方向に移動します。
立旋盤は、工作物が比較的大型の場合や重量物の場合に使用され、また下方向基準に固定して加工することができるため、
重力や遠心力による振れが少なくなり、高い加工精度を実現することができます。
JIS規格では立旋盤の機能に工具の自動交換装置がついているものをターニングセンタと定義されています。
⑤正面旋盤
正面旋盤は立旋盤と同様に大型の加工品に使用される工作機械で、汎用旋盤はチャックに工作物を取り付けますが、
正面旋盤ではチャックより大きな面盤に取り付けます。
切屑が下に落ち、巻き込む心配がないため工作物に傷が付かず、作業効率も良いという特徴があります。
⑥複合加工機
複合加工機とは、工具の自動交換機能を備えているため様々な加工を一台で行うことができる工作機械です。
旋盤加工とフライス加工やワイヤーカット加工を同時に実現する有能な工作機械です。
精密機械加工のことなら「ものづくりサポートセンターtomakichi」まで!
今回は、旋盤加工の特徴とその加工機ついてご紹介しました。
旋盤加工は真円度の高い加工を出来る特徴があり、多くの加工に使用されています。
当社では、旋盤による機械加工のみならず、旋盤の中古販売をしておりますので、ぜひお困りの際はご用命ください。
ものづくりサポートセンターtomakichiでは短納期・低価格・高品質の精密部品加工を実現します。
ものづくりサポートセンターtomakichiは、県内外企業との強固なネットワークと長年培った経験と実績をもとに、
あらゆる加工のご要望に柔軟かつスピーディに対応いたします。
複数工程にまたがる製品でも、当社が一括で管理を行い、お客様の管理工数の削減を致します。
また、どこに頼めばいいかわからない難削材加工や特別な表面処理でも、
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複雑かつ無駄の多い手配先管理業務を簡素化・効率化をし、お客様のコストダウンに繋げるとこが可能です。
当社で対応可能な材質は、鉄・鋳物・特殊鋼・ステンレス鋼・アルミ、
旋盤加工・フライス・キー溝加工・板金レーザー加工・溶接・製缶加工、
ワイヤーカット加工・表面処理・熱処理・研磨・特殊刃物加工などあらゆる加工方法に自身を持っています!
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「どこに加工を頼んだらいいかわからない」
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上記のようなお悩みをお持ちの方は是非当社に一度ご相談ください。
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