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放電加工について特徴からメリット・デメリットまでご紹介!

2021.08.13
機械加工

放電加工とは?

放電加工とは金属加工分類における特殊加工の一種であり、

一般的な刃物で金属を削り取る加工や金属板に力を加えて変形させる加工に対し

電気エネルギーを利用して微細な形状へと加工する方法です。

導電性を持つ材料であれば、硬さによらず加工することが実現出来るため、

超硬、チタン、ステンレス等の難削材であっても加工が可能です。

さらに非接触の加工方法であるために加工の際にはバリが発生することが少なく、

追加工を要さない精密な加工に適している点から、金型製作などに使用されることが多いです。

そのため高精度が要求されるスマートフォンや車のエンジン回り部品向けに使われています。

放電加工は主に型彫り放電加工とワイヤーカット加工の二種類に分類されます。

 

型彫り放電加工とは?

型彫り放電加工は電極の形状をワークに転写する放電加工のことです。

あらかじめ任意の形状に加工された銅やグラファイトなどを素材とした電極を用いて

加工対象物を油や水などの絶縁性のある加工液に沈めて、電極と材料を向い合せた状態で

電極をワークに近づけて連続して放電を発生させて、電極形状が反転した凹形状を加工します。

加工中に電極が消耗してしまう場合があるために、ワイヤー放電加工よりも多少工数がかかることがあります。

型彫放電加工ではワイヤーカット加工とは違い貫通穴を用意する必要がございません。

また、ワイヤーカットでは切断加工であったのに対し、型彫放電加工では底がある形状、

ポケット形状の加工をすることができます。

 

ワイヤーカット加工とは?

ワイヤーカット加工とは、正式にはワイヤー放電加工と言われる放電加工の一種で、

黄銅や真鍮などのワイヤー線に電流を流して加工物を溶融させながら切断する加工方法です。

ワイヤー線には、主に真鍮製のワイヤー線が使用されますが、さらに高精度なワイヤーカットをする際は、

タングステンやモリブデン製のワイヤー線が用いられています。

これは、タングステンやモリブデンの方が真鍮よりも放電特性に優れているためです。

ワイヤー線が細い場合には、真鍮ではテンションをかけにくい一方、

タングステンやモリブデンはある程度の引張り強さを保つことができるからです。

ワイヤーカットの特徴としては、単なる直線的な切断のみでなく、円弧のような曲線形状の加工も可能です。

そのため、複雑平面形状の加工に加え、上下のワイヤーを別々に動かしテーパー形状に加工をすることが可能です。

精密機械加工のことなら「ものづくりサポートセンターtomakichi」まで!

 

今回は、精密・特殊加工について放電加工の特徴とメリット・デメリットについてご紹介しました。

放電加工は型彫り放電加工とワイヤーカット加工に分類され、それぞれ高精度な加工が可能でございます。

ただ、ワークの形状によって加工方法を選択する必要がございますので、注意が必要でございます。

 

ものづくりサポートセンターtomakichiでは短納期・低価格・高品質の精密部品加工を実現します。

ものづくりサポートセンターtomakichiは、県内外企業との強固なネットワークと長年培った経験と実績をもとに、

あらゆる加工のご要望に柔軟かつスピーディに対応いたします。

複数工程にまたがる製品でも、当社が一括で管理を行い、お客様の管理工数の削減を致します。

また、どこに頼めばいいかわからない難削材加工や特別な表面処理でも、

当社の幅広いネットワークを駆使して、最適なサプライヤーを選定いたします!

さらに当社がお客様の窓口となることで、

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ワイヤーカット加工・表面処理・熱処理・研磨・特殊刃物加工などあらゆる加工方法に自身を持っています!

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