tomakichiコラム

tomakichiコラム

ドリルの再研磨におけるポイントとは?

2021.11.22
工具の再研磨

ドリルの特徴とは?ドリルの構造別に種類と特徴をご紹介!

■ムクドリル
こちらはボディとシャンクが一体となっています。
ソリッドドリルと呼ばれることもあるでしょう。
1つの素材からできているのが特徴的ですね。
ハイスや超合金といった素材を使用されることが多いです。

■付刃ドリル
こちらは、ボディとシャンクが別々の素材で作られています。
切削するボディには高価な素材を使用しています。
具体例としては、超合金やダイヤモンド焼結体が挙げられるでしょう。
シャンク部分に関してはハイス素材を使用して、ロウによってボディを接着します。

■スローアウェイドリル
こちらはドリルの刃先を交換できることが特徴的です。
シャンクの先端にネジで刃先を取り付けます。
刃先の切れ味が悪くなったら交換すれば、切れ味は元通りになるという仕組みですね。

再研磨の必要がないので、作業効率が上がったり利便性に優れていたりします。
また、チップの形状も豊富な種類があるので、メーカーによってはチップを共用できることもあります。

次は、ドリルのシャンク形状別に種類と特徴を紹介します。

■ストレートシャンクドリル
こちらはドリルの柄の部分が円筒型になっております。
シャンクとボディが同じ大きさです。

■テーパーシャンクドリル
シャンク部分の先端の表面を削ったような形状のドリルです。
正式な名前はモールステーパードリルと言います。

こちらはドリルチャックに挟むことによってホールド性能を高めています。
そのため、回転時の揺れが非常に少なく、精密な加工ができるという特徴があります。

最後に、ドリルの長さ別に種類と特徴を紹介します。

■スタブドリル
L/Dの値は2~3です。
浅い穴を開ける際に採用されることが多いです。

■レギュラードリル
L/Dの値は4~5です。
こちらは標準的なドリルと言えるでしょう。

■ロングドリル
L/Dの値は5~8です。
深い穴を開ける際に使用します。

■スーパーロングドリル
L/Dの値は10以上です。
メーカーによってはエクストラロングドリルという名称がついていることがあるでしょう。

ドリル工具の寿命について紹介

ドリルの刃先はいつ消耗によって壊れるかを判断するのは非常に難しいです。
理由としては大きく4つあります。

■使用する工作機械によって寿命が変わる
どういった機械で使われているのかによって、使用条件や状況は大きく変化しますよね。
そのため、同じドリルを使用していても機械によって刃先の劣化具合は大きく異なるでしょう。

■加工対象によって寿命が変わる
工作機械もそうですが、どういった物を加工するのかによっても刃先の消耗具合は変わります。
どのような物を加工するのかは刃先に大きな影響を与えていると言えるでしょう。

■切削油の種類やかけ方によって寿命が変わる
切削油も刃先の寿命を考える上では非常に大切です。
現場によって油の種類やかけ方は異なりますよね。

■正しいドリルの状態を把握できない
先ほどから紹介しているようにドリルの状態は使用状況によって変化します。
使用することによって生じる変化を正確に把握できている工場はどれくらいでしょうか。
工具専用の検査設備、測定設備を所有している工場はかなり少ないと思います。
正しいドリルの状態、寿命でさえわからないとなると、いつ壊れるのかを判断するのはもっと難しいですよね。

切削工具 再研磨・再コーティングサービス

ドリルの研磨手順を紹介

ドリルを研磨する際の手順は以下の通りです。

1:グラインダーの準備

ここではドレッサーを活用しながら砥石を平らにならします。

2:持ち方の確認
左右どちらの手で持っても大丈夫です。
ただし持っていない片方の手は必ず添えるようにしてくださいね。
そして、ドリルを研ぐ際は持っている方の手だけを動かすようにしましょう。

また、注意点としては、親指をドリルにかけないこと、添え手で操作しないことです。
これらをやるとうまく研ぐことができないでしょう。

3:切れ刃を研ぐ
おおよそ118〜125度の間で研いでいきましょう。
研ぎ方は思っているよりも簡単ですよ。
捻ったりせずに上下に動かしてください。

上から下へ動かす際には力を緩め、下から上へと動かす際は力を込めます。
この際に柄をあげすぎないように気をつけてくださいね。
柄をあげすぎると、歯が内側に向いてしまうので注意してください。
何度も接触させたり、左右に揺れたりしていると、亀の甲羅のような模様になってしまいます。

4:仕上げ
切れ刃全体を均等に当てることを意識してください。
均等に当たっているときは全体から火花が発生します。
一部分から火花が発生していないかを確認しながらやってみてくださいね。

切れ刃が形成できたらノギスなどで左右の長さを調整します。
左右が同じ長さになっていれば、センターが綺麗に出ているでしょう。
もし均等な長さになっていないのであれば、もう一度軽く研いでくださいね。

 

工具の再研磨のことなら「ものづくりサポートセンターtomakichi」まで!

ものづくりサポートセンターtomakichiでは、短納期・低価格・高品質の精密部品加工を実現します。

ものづくりサポートセンターtomakichiは、工具の再研磨代行サービスを運営する、株式会社TOSAMACHINEでは、高知県で一番切削工具を販売している生産財商社です。

切削工具のことを知り尽くし、多様な経験値をもっているからこそ可能な対応力で、お客様の工具を迅速に蘇らせます。

当社で再研磨可能な工具は以下の通りです!

ドリル・エンドミル・バニシング・テーパーエンドミル、

リーディングドリル、コーナーラウンジカッター、センタードリル、

ハードドリル、リーマ・面取りドリル、

アリ溝カッター、アンギュラカッター、Tスロットカッター、

タップ、メタルソー、再度カッターなど

 

切削工具の材質は以下の通りです!

超硬、ハイス鋼、サーメット鋼、ステンレスなど

 

「どこに再研磨を頼んだらいいかわからない」

「工具・ドリルの効率を上げたい」

 

上記のようなお悩みをお持ちの方は是非当社に一度ご相談ください。

 

>>お問い合わせはこちら

 

>>当社の再研磨事例はこちら

 

tomakichiコラム一覧
tomakichi note 【製造過程を学ぶ】株式会社山崎技研様主催 フライス盤勉強会&工場見学に参加しました!

株式会社山崎技研様主催 フライス盤勉強会&工場見学に参加しました! 勉強会では、フライス盤に関する最新の知識や技術について学び、さらに工場見学では、 実際にフライス盤が製造される過程を目の当たりにする…

2024.04.19 続きはこちら
tomakichi note 【全国トップ・高知県桜開花宣言】高知市堀川の桜は桜満開、春満開

4月1日(月)青空のもと、高知市中心街にある堀川沿いの桜並木で撮影してきました。 新年度を迎え、あたらしい出発のとき。 幼子の入園、子どもの入学や進学、就職を迎え、社会人は栄転・異動など転換期でもあり…

2024.04.03 続きはこちら
技術 ミーリング加⼯について㉒

切削お役立ち情報 No.119 今回は、カッターのツールパスについてのお話です。 カッターの刃が常にワークに⾷いつくツールパスになっているかがポイントとなります。 左図は、⼊り際・抜け際が多く、刃先に…

2024.04.02 続きはこちら
技術 ミーリング加⼯について㉑

切削お役立ち情報 No.118 切り屑厚みは、カッターの中⼼点での送り量(fz)が同じであっても、 下図に⽰す切込み深さ(T)とカッター径(D)の⽐が⼤きくなると薄くなりますので、 下表のT/Dに対応…

2024.03.01 続きはこちら
tomakichi note 【10周年】高知龍馬マラソン2024が開催されました!

第10回記念大会 高知龍馬マラソンが2024年2月18日(日)に開催されました。 10周年となる今大会には、約9000人のランナーが参加しました。 小春日和の下、太平洋の心地い潮風を受けながら、ランナ…

2024.02.19 続きはこちら
技術 ミーリング加⼯について⑳

切削お役立ち情報 No.117 今回は、平均切り屑厚みについてです。 ミ-リング加⼯は⼯具が回転しながら移動して切削が⾏われる為、 切り屑厚みが⼀定していません。そこで切り屑厚みの平均値(hm)で考え…

2024.02.01 続きはこちら
技術 ミーリング加工について⑲

切削お役立ち情報 No.116 今回は、カッターのエンゲージ⾓についてです。 エンゲージ(engage)とは、「かみ合う」という意味で、カッターの中⼼と 切れ刃の⾷いつき点を結んだ線と送り⽅向のなす⾓…

2024.01.05 続きはこちら
tomakichi note 【2024年】新年のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。 皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。 また、旧年中は、多大なるご尽力をいただき、本年も、更なるサービスの向上に努めて参りますので…

2024.01.01 続きはこちら

「日程の調整が難しい…」「来るのはちょっと…」というお客様もご安心ください!
tomakichiでは、zoomやGoogle MEETを用いた、オンライン相談も承っております!
※他のWeb会議システムにも対応可能です。

ご希望の方は、上記お問い合わせフォームの「オンライン商談を希望」にチェックを入れてください

tomakichi
LINE公式アカウント
お友達登録はこちら カンタン!
お見積り・お問い合わせ