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エンドミルの外周刃とは?外周刃の再研磨する方法もご紹介します!
皆さんはエンドミルの再研磨についてどれだけご存知でしょうか。
普段使用している切削工具は、摩耗による切れ味の悪化が製品の品質に左右されます。
そのために、再研磨は再び使用できる状態に修復することで、
切削精度の向上や工具費用の大幅な削減、そして長寿命化を実現させます。
今回は、工具の再研磨のうち、エンドミルに焦点を当ててご紹介いたします。
エンドミルとは
エンドミルとは切削加工に用いる道具です。
見た目はドリルのように見えるかもしれませんが、加工目的や使用方法の点で異なります。
ドリルは先端の刃を用い、縦方向のみの移動で加工を行う工具です。
一方、エンドミルは外周刃と底刃を用い、横の方向にも移動して加工が可能です。
そのため、穴や溝、平面、三次曲面などの多様な形状のものに切削加工を施せます。
エンドミルの外周刃とは
外周刃とは言葉の通り、刃の側面にある刃のことをいいます。
エンドミルの刃には、この外周刃がついているため、多様な加工が可能になります。
外周刃は、スローアウェイやロウ付といった構造の違いや、ハイスや超硬といった刃の材質の違い、
そしてスクエアエンドミルやラフィングエンドミルといった用途によって分類されます。
エンドミルの外周刃を再研磨する方法とは
研磨方法として、先端のカットや外周の切れ刃の再生、溝の研磨などがあります。
刃先の摩耗が進んでくると、切削音、振動、切り屑の変色、加工面状態、精度の悪化などの現象が生じてきます。
初めのうちは初期摩耗、その後定常摩耗が発生し、機械の進行速度が速くなると加速摩耗が発生します。
では、どの段階で再研磨を施した方が良いのでしょうか。
それは、加速摩耗が始まる前です。
刃が消耗してくると先ほど紹介したように、加工に悪影響を及ぼし作業や生産の効率低下につながります。
また、完全に使用できない状態になってから再研磨を施しても、仕上がりが思ったようにいきません。
さらに、再研磨を繰り返し何度も行うと、溝が浅くなり、切りくず詰まりや切れ味の低下につながります。
しかし、適度な深さの溝研磨を定期的に行うことで、工具の寿命が格段に延び、
工具の使用中にばらつきが出にくくなります。
再研磨の方法には大きく
・コンケイブ法
・フラット法
・エキセントリック法
の3種類があります。
■コンケイブ法
こちらは砥石の外周で再研磨する方法で、木工用などにおいて用いられます。
逃げ角を得る方法ですが、逃げ面は凹形になるため刃先の強度は弱くなってしまうことが多いです。
■フラット法
こちらは、カップ砥石を使用して、コンケイブ法と同じように逃げ角を設定します。
コンケイブ法と異なる点は、逃げ面が直線になることです。
■エキセントリック法
こちらの方法では逃げ面が偏心R形状となっています。
そのため、刃先の強度を損なうことなく大きな逃げ量を確保できることから、
一般的にはエキセントリック状にすることがほとんどです。
まとめ
今回は、エンドミルとはといったエンドミルの基礎知識から
エンドミルで再研磨をする方法をお話ししました。
今まで再研磨をしなかった方も、是非一度検討してみてはいかがでしょうか。
ものづくりに関することでお困りの際は、ぜひご相談ください
工具の再研磨のことなら「ものづくりサポートセンターtomakichi」まで!
今回は、エンドミルの再研磨について紹介しました。
再研磨することは大切ですが、工具には寿命があります。
そのため、寿命に達した場合は事故につながる前に買い替えを行いましょう。
ものづくりサポートセンターtomakichiでは、短納期・低価格・高品質の精密部品加工を実現します。
ものづくりサポートセンターtomakichiは、工具の再研磨代行サービスを運営する、株式会社TOSAMACHINEでは、高知県で一番切削工具を販売している生産財商社です。
切削工具のことを知り尽くし、多様な経験値をもっているからこそ可能な対応力で、お客様の工具を迅速に蘇らせます。
当社で再研磨可能な工具は以下の通りです!
ドリル・エンドミル・バニシング・テーパーエンドミル、
リーディングドリル、コーナーラウンジカッター、センタードリル、
ハードドリル、リーマ・面取りドリル、
アリ溝カッター、アンギュラカッター、Tスロットカッター、
タップ、メタルソー、再度カッターなど
切削工具の材質は以下の通りです!
超硬、ハイス鋼、サーメット鋼、ステンレスなど
「どこに再研磨を頼んだらいいかわからない」
「工具・ドリルの効率を上げたい」
上記のようなお悩みをお持ちの方は是非当社に一度ご相談ください。
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