tomakichiコラム
工場の暑さ対策進んでいますか?
機械稼動数の多い工場ほど機械が稼働した際に熱エネルギーが多く工場内に
多く放出され、それが機械自体に熱を帯びさせてしまうために、
室温は上昇しやすくなります。特に機械稼働数が多い工場などでは、
日射熱の流入による室温上昇と相まって40℃以上にまで室温が上昇してしまいます。
しかし、冷房をフル稼働させて室温を下げようとすれば、空調コストはかさみます。
そのため、工場内の温度の上昇には、屋根設備の断熱や遮熱が大きく関係していますので、
今回は遮熱と断熱の違いとそのメリット・デメリットについてご紹介をします。
遮熱と断熱の違いとは
工場内が暑くなるのを防ぐために、外壁工事として「遮熱工事」と「断熱工事」がございます。
しかし、この2つは言葉が似ていることから、意味を混同している方も少なくないようです。
遮熱と断熱の意味と効果についてをご紹介します。
①遮熱について
遮熱とは、太陽熱を建物内に入れないことを遮熱と言います。
建物内の温度上昇は輻射熱と呼ばれる電磁波のように360度どの方向へも移動する熱移動に起因します。
工場の屋根の形式として折板屋根とスレート屋根に分類され、そのうち折板屋根の材質として
主にガルバリウム鋼板と呼ばれる金属板を使用しています。
熱は鏡や金属などのものに当たると反射、または吸収されるために夏場の折板屋根の温度は約70℃~80℃になります。
そして、ここで熱の移動の原則に従い高い温度帯から低い温度帯へ移動するため
屋根で留まった熱が建物内部の機器に移動することで不具合を起こし、
さらに作業者の人体に移動することで熱中症といった健康被害の発生を促します。
これらの原因があるため、遮熱材の特徴として金属膜のアルミ箔をシート状に加工したものが使われます。
なぜなら、アルミ箔は優れた反射性能があり、輻射熱を約97%反射します。
さらにアルミ箔は純度が高いほど反射性能が高まります。
②断熱について
断熱とは、建物の内部と外部の熱移動を遮断することで熱が内部に伝わりにくくします。
つまり、夏では屋根に溜まった熱移動を抑制することで内部の温度上昇を防ぎます。
冬では、冷気から内部を守る効果もございます。
断熱材の特徴として、空気を多く含んだ素材を加工したものが使用されています。
この素材である理由は熱移動の対流によるものに影響します。
対流とは、温度差によって生じた液体や気体の移動によって、熱が運ばれる現象です。
しかし、断熱材では内部に極めて小さく区切られた気泡などの空気の層を持っているため、
空気自体の熱伝導率の低さで伝導は抑えられ、対流もあまりしないために内部への熱移動を抑制出来ます。
したがって、断熱材は空気の層の厚みが重要になってきます。
この厚さが増すごとに断熱材としての性能がアップします。
遮熱と断熱のそれぞれのメリットとは
先述のように、遮熱と断熱ではそれぞれ役割が異なります。
そのために遮熱工事をする場合と断熱工事をする場合とでは、与える効果が異なります。
①遮熱工事のメリット
1.輻射熱を反射するため、建物内部の温度上昇を防ぎます
2.太陽の熱を遮ることで効率的に部屋を冷やすことが可能なため電気代を抑えることが可能です
②断熱工事のメリット
1.急激な温度変化がないために、快適な作業環境を確保が可能です
2.効率的に部屋を冷やすことが可能なため電気代を抑えることが可能です
遮熱工事と断熱工事のどちらを選ぶべき?
遮熱工事と断熱工事の比較した際に、夏では遮熱工事が選ばれます。
これは、断熱工事は熱移動の抑制であるために、内部への熱移動はございます。
一方で、遮熱工事は熱を反射するために夏場の強い日差しによる温度上昇を防ぐのに効果的です。
しかし、季節が冬になるとこれは逆のことが言えます。
断熱工事は室内の温度を一定に保つため、通年で効果を発揮するのに対し、
遮熱工事は冬においては熱移動が行われないため、内部温度が下降します。
そのため一長一短にどちらが良いという選択ではなく、用途や効果、規模に合わせての選択が重要です。
しかし、遮熱工事及び断熱工事をすることで電気コストを削減できるため
経済的な理由としては、どちらかの工事に取り組むことは重要となります。
高知県の工場工事のことなら「ものづくりサポートセンターtomakichi」まで!
外の気温に左右されない作業環境を手に入れるために、断熱工事や遮熱工事は非常に効果的な方法ですが、
間違えた取り入れ方をしてしまうと、逆に劣悪な環境を作ってしまいます。
今回紹介した違いを理解したうえで、何が欠けているのか、どちらの対処が必要なのか検討しましょう。
ものづくりサポートセンターtomakichiでは、高知県の全域の工場工事について縦横無尽に、山間から沿岸まで東西にかかわらず駆けつけます。
当社で対応可能な工事・メンテナンスは以下の通りです!
機器導入に関する工事
・ ホイストクレーン・ ポンプ・ ブロワー・ コンプレッサー
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・ジブクレーン・ 空調機器・ダクト
建屋に関する工事
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・LED取付・ 塗床・床面補修・ ピット・外溝工事
・ 駐車場アスファルト・ライン引き・ ハト対策・ 左官
・ 看板設置・ 配管・滑り止め塗装・ 配管内部強化・ 電気工事
その他工事
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・ コンベアチェイン・ ロボット設置・安全柵設置・ 安全カバー設置・ 事務機器
メンテナンス
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・ オイルコンの洗浄・ 雨漏り対策・ クレーン年次点検・ コンプレッサーの保全
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