tomakichiコラム
加工条件について考える ~周速の変化~
切削お役立ち情報 No.21
前回、周速を求める公式、周速(V) = ワークの直径(D) × π × 回転数(N) ÷ 1000 の解説をいたしました。
今回は、切削加工中の周速の変化、について解説いたします。
周速の変化は、上記公式の「ワークの直径(D)」によります。(特に旋削加工の突切加工の際に顕著になります。)
文章で解説するより、図と計算をした方がわかりやすいため、下記に例題を用意しました。
—例題—
旋盤にて、Φ50のワークの突切加工を行ないます。
ワークの回転数は、1000min-1(回転数一定)
この際、
①工具刃先がワークに触れた瞬間の周速
②10mmまで入った箇所での周速
③20mmまで入った箇所での周速
④突っ切った時(中心部分を加工した時)の周速
は、いくつでしょう?
解答です。
① V = π × 50 × 1000 ÷ 1000 = 157 m/min |
上記の計算結果から、突切加工では、刃先の位置によって周速が変化することがわかります。
(他の旋盤加工も大なり小なりの周速の変化があります。)
現在では、周速一定機能(中心にいくほど、回転数を上げて、同じ周速を保つようにする機能)を
搭載するNC機械も増えています。
しかし、突切加工は、ワークを切り落とす際は、直径がゼロになるため、周速が必ず0になる、過酷な加工内容です。
これが、旋盤加工において、突切チップの消耗が大きい要因のひとつになります。
次回は、「周速の変化~フライス・ドリル編~」です。
株式会社山崎技研様主催 フライス盤勉強会&工場見学に参加しました! 勉強会では、フライス盤に関する最新の知識や技術について学び、さらに工場見学では、 実際にフライス盤が製造される過程を目の当たりにする…
4月1日(月)青空のもと、高知市中心街にある堀川沿いの桜並木で撮影してきました。 新年度を迎え、あたらしい出発のとき。 幼子の入園、子どもの入学や進学、就職を迎え、社会人は栄転・異動など転換期でもあり…
切削お役立ち情報 No.119 今回は、カッターのツールパスについてのお話です。 カッターの刃が常にワークに⾷いつくツールパスになっているかがポイントとなります。 左図は、⼊り際・抜け際が多く、刃先に…
切削お役立ち情報 No.118 切り屑厚みは、カッターの中⼼点での送り量(fz)が同じであっても、 下図に⽰す切込み深さ(T)とカッター径(D)の⽐が⼤きくなると薄くなりますので、 下表のT/Dに対応…
第10回記念大会 高知龍馬マラソンが2024年2月18日(日)に開催されました。 10周年となる今大会には、約9000人のランナーが参加しました。 小春日和の下、太平洋の心地い潮風を受けながら、ランナ…
切削お役立ち情報 No.117 今回は、平均切り屑厚みについてです。 ミ-リング加⼯は⼯具が回転しながら移動して切削が⾏われる為、 切り屑厚みが⼀定していません。そこで切り屑厚みの平均値(hm)で考え…
切削お役立ち情報 No.116 今回は、カッターのエンゲージ⾓についてです。 エンゲージ(engage)とは、「かみ合う」という意味で、カッターの中⼼と 切れ刃の⾷いつき点を結んだ線と送り⽅向のなす⾓…
新年、明けましておめでとうございます。 皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。 また、旧年中は、多大なるご尽力をいただき、本年も、更なるサービスの向上に努めて参りますので…
「日程の調整が難しい…」「来るのはちょっと…」というお客様もご安心ください!
tomakichiでは、zoomやGoogle MEETを用いた、オンライン相談も承っております!
※他のWeb会議システムにも対応可能です。
ご希望の方は、上記お問い合わせフォームの「オンライン商談を希望」にチェックを入れてください