tomakichiコラム
センタリング(もみつけ)の角度について②
切削お役立ち情報 No.49
前回は、センタリング(もみつけ)についての話でした。意外と見落としがちですので、今回は、事例を紹介しながら、再度、センタリングの重要性をご紹介致します。
<例>
イスカルのスモウカム15.0㎜を使用したが、穴径が15.5㎜と大きくなってしまう。(ホルダーは5*D。被削材はSUS304。立型MCでの加工)→スモウカムは使えない。→最近購入したΦ9, Φ13.5も返品したい。イスカル営業の条件提案も穴径に変化なし(Φ15.5㎜のまま)。5*Dホルダーで、もみつけ無しで加工しているので、振れが発生しているのでは無いか?と推察。そこで、1.5*Dの短いホルダーで、センタリング加工を提案。そうすると、加工径がΦ15.05-15.1㎜以内に必ず収まるようになり、問題解決しました。
◆1.5*Dホルダーでもみつけすることにより、振れがなくなり、また、同じヘッドを使うことで、先端角度が同じとなり、中心に食いつくようになった。
◆下記のように、真円度不良、おむすび形状の穴(奇数角穴)、らせん状の傷が入るツールマーク(ライフリング)が出たら、振れを疑ってください。また、ライフリングが原因で、切れ刃でないマージン部で切削を行なってしまい、発生してしまう、とげ状の切り屑も振れが要因です。ドリル折損の可能性が高くなるので、条件の見直し(送り量アップ)も必要となってきます。
次回は、「リーマ加工の原理について①」です。
切削お役立ち情報NO.135です。前回と同じくプランジ加工の解説で、補足情報になります。
切削お役立ち情報NO.134です。プランジ加工は上手く加工にあてはまると、生産性が大きく改善されます。
切削お役立ち情報No.133 肩削り加工でのビビり対策となります。
切削お役立ち情報 No.132 今回も内径溝入れ時のビビり対策となります。
切削お役立ち情報 No.131 今回は内径溝⼊れ時のビビり対策となります。実際の加⼯事例が下記になります。
切削お役立ち情報 No.130 エンドミルの刃先には、刃先を強化する為にホーニングR(刃殺し)を施しています。 ホーニングRが0.1の場合、⼀刃の送り量を0.1㎜以上にする必要があります。 そうしない…
切削お役立ち情報 No.129 今回も前⽉の補⾜です。肩削り加⼯でのビビり改善の⽅法です。 不等ピッチの⼯具を使⽤するのも⼀つの⽅法となります。 吊り橋では、等間隔で渡ると振動が収まらず、共振が⼤きく…
切削お役立ち情報 No.128 今回は、前⽉の補⾜です。肩削り加⼯でのビビり改善の⽅法です。 切削抵抗を減らす為には、⼯具径を⼩さくするのも⼀つの⽅法となります。 ⼩径⼯具は、刃先とワークの接触⻑さが…


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